いらっしゃいませ。

こんにちは。

当ブログ管理人、千葉県八千代市で「個別学習ヴァージャー」という塾をしているうかる~る・岡本と申します。 ここでのブログはまだ始めてから短いですが、少しずつ充実させていきたいなと思っております。学習塾の塾長をしておりますが、教育の話はほどほど(?)で、日々のうたかたをお気楽かつ皮肉交じり?に綴っております。一部の個人情報を除いては「ほぼノンフィクション」になっております。ブログがリアルへの架け橋になればいいなと思っております。どうぞよろしく。 For Non Japanese readers. Thank you very much for visiting my weblog.I am very happy to be visited. If you have time,please leave your comment.(^^) Ciao!

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2009/06/16

ネガティブ・アプローチは、パラドキシカルなレトリックなんだろうか?(実践的で実験的な物思い?)

「ここ一番」という時にプレッシャーに潰されてしまうこと、
それは僕にとってもよくあることだった。
「ことだった」と過去形で表現したのは、
十数年前からはあまりプレッシャーを感じることがなくなったから。


自分の話はさておいて、
どうすれば本番の時にプレッシャーに負けずにチカラを出し切れるのか、
このことについて考えてみよう。
これは毎年受験生たちと過ごしていて、僕が最も頭を悩ます問題である。
では、問題解決を図るときのあらゆる事象に漏れず、
このプレッシャーというものが発生してしまう原因から考えてみよう。


プレッシャーを感じる最大の要因、
それは「ムダなチカラ」だろうと僕は思っている。
若い頃にテレビでこんなシーンを見たときから、
僕のこの考えはある意味確信のようなものに変わった。


NBAのスーパースターであるマイケル・ジョーダンは、
試合を決めるロングシュートを投じる時に、
「舌をぺろりと出していた」のである。
そしてそのシュートは奇麗な放物線を描きながら、
リングの中へと吸い込まれていった。


僕はこのシーンを見てから考え方が変わった。


それから数年後僕は今の仕事をするようになったのだが、
僕がこの時受けた衝撃は多分に自分の仕事に影響を与えている。
僕は塾生たちにプレッシャーをかける必要があるなと感じる時にはいつも、
「ムダなチカラを入れさせないように」、
そんな言動を心がけるようにしている。


一般的な塾や学校の先生方のおとりになる手法からみると、
表題にも書いた通りの、
「ネガティブアプローチ」とも言えなくもない手法で、
逆説的修辞法(ここまで堅くてカッコ良くもないかな?)を駆使して、
伝えたいことが伝わるように腐心しているのである。

ただ、通常巷間で認識されている「ネガティブアプローチ」とは、
明らかに異なる内容ではある。(細かく説明するのは割愛ということで・・・)
で、実際のところその効果のほどはどうなのかといえば、
まぁ、「よろし」といった感じなので、
まだまだといえばまだまだなのだけど、
少なくとも「がんばれ!気合いだ、根性だ〜!」と連呼するよりは、、、。(以下自粛)


ちょっとだけ暴言ととられるかも知れないけど、一例を挙げてみる。
今は僕たち塾屋にとってはいわゆるハイシーズン、入試の季節なんだけど、
大抵の塾の先生方は、
「がんばれ!大丈夫だ。お前なら出来る。」といったプラスイメージの言葉で、
どちらかというと塾生たちを叱咤激励することが多いのだろう。
それが決して悪いことじゃないのはこんな僕でも理解出来る。
ただ、それってココロの底から思って言っているのだろうか?
戦車に竹槍で突撃しての玉砕もやむなし、な〜んてことはホントにないのかな?

僕は自分が「大丈夫だ」と判断したときはもちろん、
かなりの確率で「アブナイ」と判断したときも、
明るく、かつクールに現在の状況を塾生たちに話している。
現状をはっきりと認識したうえで、
じゃあ、どうしようか?と、塾生たちと解決策を講じていく、
そんなスタイルをとっているのである。
でかい声で「やるぜ〜」なんて叫んでるヒマも、
この期に及んで「根性、根性〜」って尻を叩いても、
祭りの前に「終わってる」でしょ?


ま、普段からそうしているから、
ある意味うちの塾生たちは「打たれ強い」のかもしれないし、
本番で徒にムダなプレッシャーを感じない子が多いのかもしれない。
あ、実際のところ、
入試というものに一番プレッシャーを感じているのは僕自身である。
だって、泣かれたりするのも苦手だし、
慰めの言葉をかけるのには慣れてなんかいないからね。


塾の一番の売り物はやっぱり「結果」だろうし、、、。




***(昔楽天ブログに下書きとして保存していたものに加筆・修正したものです。)

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